【おしえて巫女さん!】神様はどこにいるの?
はじめに
【おしえて巫女さん!】は、神道や神社に関する「子どもの素朴な疑問」に、巫女が回答する、一問一答シリーズです。
私自身が、神社で巫女のご奉仕をする中で感じたことや学んできたことを、お子さまからの質問にお答えする形で、分かりやすくお伝えできればと思います。
日頃、お子さまと向き合っている親御さんや教職員の方など、大人の方でも「子どもの素朴な疑問」を通じて、より神道や神社について理解を深めていただくことに繋がれば幸いです。
今後、「子どもにこんなことを聞かれたけれど、どう答えればよいか分からなかった」といったことがありましたら、その質問をSNSやお問い合わせからお気軽に投稿してください。
順次、そのご質問に答える形で、記事を書かせていただきます。
私自身もこの執筆を通じて、神道や神社、そして神様のことをさらに深く考えていけたらと思っています。
「神様はどこにいるの?」
日本人にとって、神様がどこにいるか、という質問の答えは「数限りなく、あらゆるところに宿っています」ということになります。
神様は、普通の生き物を見るかのように「目で見る」ことはできません。
だから、人によっては「神様の存在を信じていない」と言う人もいるかもしれませんね。
でも、日本人は昔から感覚的に「神様」の存在を感じてきたからこそ、全国各地にこれほど神社がたくさんあり、多くの人が祈りを繋いできたのです。
不思議に思うかもしれませんが、日本で生まれた「神道」という宗教では、神様は一柱(おひとり)だけでなく、ありとあらゆるものに神様が宿る「八百万の神々」という考え方を受け継いでいます。
やおよろず、とは八百万の神様がいる、ということではなくて、世の中には「数え切れないほどの」神様がおられる、という意味の言葉です。
たとえば……太陽に山や海、木や岩などの自然の姿は、そのまま偉大な「神様」としてお祀りされていたりします。
そういった「自然」の存在は、私たちに生きるための恵みを授けてくださり、暮らしの力となっています。
日本にある神道という宗教は、その恩恵に対して、私たちが「感謝」を忘れずに生きてゆくための考え方でもあるのです。
自然を軽く見て侮っていたり、大切にしていなかったり、人間が一番えらいんだ!と調子に乗っていたりすると……自然は時に厳しい姿で、私たちに「畏れ敬うこと」を教えてくれることもありますね。
地震や台風などといった災害は、そういった「自然の厳しい姿」のひとつなのだと思います。
自然は大きな力を持っていて、それを正しく畏れ敬うことは、人間にとってとても大切なことなのです。
――こんな風に、いろんなものの中に「神様」を感じることで、私たちは感謝の心を忘れずに、謙虚な気持ちで生きてゆくことができますよね。
そして。
そんな気持ちを忘れずにいれば、なんと、皆様の心の中にも神様は宿るんです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、誰でもとても心が純粋で、悪いことを考えたりしませんよね?
それは、神様から授かった魂が、まだ汚れていないから。
綺麗な魂の中には、神様が宿っています。
それは、誰の心でも同じです。
神様は「きれいな場所やもの(清浄)」を好みますので、心を磨いて善い生き方をすればするほど、そういった素敵な人の心には神様が宿り、いつでも人生を応援していただけるのです。
生きている中で、人との関わり合いで傷つけ合ったりするうちに、私たちの心は少しずつ疲れて汚れてしまうことがあります。
たとえば、友だちとケンカをして酷いことを言ってしまえば、その言葉は相手の心を傷つけて、人を恨んだりする気持ちも生まれ、お互いに心が汚れてしまうことがあります。
そういった時に「自分の心の中にも神様がいること」を思い出せば、悪いことをしてしまったな……と自分で反省することができますよね。
神社で手を合わせてお詣りするのは、お祈りを通じて「神様」の存在を感じることで、自分の心をきれいに磨き直すためでもあるのです。
あなたが心から信じれば、そこに神様はいます。
善い生き方をするためにも、いろんなタイミングで神社でお詣りして、神様の存在を思い出してみてくださいね。
巫女ライター/紺野うみ
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